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湿度が夕焼けを赤くする

2021年9月1日

湿度が夕焼けを赤くする

昨日の夕焼けは何色でしたか?
夏は赤い夕焼けを見たという人が多いと思います。
冬だと黄色やオレンジ色に見えることが多いですが、季節によって色が違って見えるのはどうしてでしょうか。

これには、日本の蒸し暑い夏が関係しています。

太陽の光は、人間の目には見えませんが、複数の色が含まれています。 それぞれの色は異なる波長を持っていて、波長が長い順に【赤・橙・黄・緑・青・藍・紫】の7色に分けられます。

太陽が沈み、地平線近くに太陽があるとき、光が大気を通過する距離が長くなります。
すると、波長の短い青系の光は太陽の近くで散乱されてしまい遠くまで届かず、 波長の長い赤や橙の光だけが遠くまで届きます。これが夕焼けの仕組みです。

夏の夕焼けが真っ赤に見えるときというのは、 散乱させるものが多いため、波長の長い赤だけが届いている状態です。

では、冬に比べて夏は光が散乱しやすい理由は何でしょうか。
それは湿度です。
日本の夏は湿度が高いため、大気中の水蒸気によって光が散乱されやすくなります。
黄や橙の光も散乱されて、もっとも波長が長い赤の光だけが残ります。 もし相対湿度が低かったとしても、気温が高い夏は絶対湿度も高いので、空気中の水蒸気が他の季節より多いため、夏の夕焼けは真っ赤になることが多いのです。

それに対して、湿度が低く空気が澄んでいる秋から冬にかけては、 黄・橙の光が残ったまま日が沈むため、黄色やオレンジ色の夕焼けが見られます。

みなさんは夕焼けというと、どの季節を連想しますか?

実は俳句の季語で夕焼けは夏なのですが、秋を連想した方が多いのではないでしょうか。
清少納言の枕草子にある「秋は夕暮れ」というフレーズによって、 夕焼けは秋の印象が強くなったのではないか、と言われています。
「夕暮れ」だけでは夏の季語になるため、「秋の」と付けて、季節を明言しているのです。
日本の先人たちは、夏の真っ赤に染まる美しい夕焼けをみて、夏の季語に決めたようですね。
これを知ると、蒸し暑い夏にまた一つ風情を感じませんか?

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